テニスの練習をしていて、「自分のプレーが良いのか悪いのか、どう判断すればいいの?」と感じることはありませんか?

スクールのレッスンなどではコーチが見てアドバイスをしてくれるので安心ですが、より上達するためにはコーチがいなくても自分でプレーを振り返り評価できる力が必要です。

今回は、自分のプレーを正しく自己評価するためのポイントを紹介します。

目次

プレーの状態を正しく評価するには

プレーの自己評価には、「ボールの結果を観察する力」と「自分の感覚・体の状態を観察する力」が必要です。ボールがどこに、どんな風に飛んだか、インパクトの音はどうか、自分がボールを打ったときのバランス、リズム、タイミングなどを感じ取りましょう。ボールを打ったときの手応えや体の動きの感覚を正確に感じ取ることが重要です。五感をフルに使うことを意識してみましょう。

自己評価をする際には、できるだけ感情を入れずに、冷静に自分が感じたことや自分の状態を見つめることが理想です。最初は慣れないかもしれませんが、意識的に行うことで少しずつできるようになると思います。

ボールの結果を観察する力

初心者など経験の浅い方は、ボールの落下地点だけを見て自身のプレーを判断しがちです。しかしそれだけでは「ボールの結果」に関する情報は不足しています。

「ボールの結果」とは、

①ボールのスピード

②高さ

③回転

④落下地点に到達するまでの時間

これらの情報すべてを指します。

これらのことを意識して打ったボールを観察してみましょう。自分が意図していたボールを打つことができたかどうかを確認し、意図していた通りに打つことができたと思えたら、その時のスイングやインパクトの感触はおおむね正しいと評価できます。

また、インパクトの音も参考になります。うまく打てた時は音が大きくクリアに聞こえることが多いです。一方、真ん中を外したり、力がうまく伝わらないと音が鈍くなります。

もしボールが狙った通りに飛んだとしても、無駄にエネルギーを使っている場合は必ずしも良いプレーとは言えません。この点を見逃さないようにしましょう。

自身の感覚・体の状態を観察する力

ボールの結果だけではなく、自分自身の感覚や体の状態にも注目することが、自己評価する上で重要です。

同じボールを打った時の腕の状態や感覚に意識を向けてみましょう。腕や上半身にかかる力が少ないと感じるほど、効率よくボールにエネルギーが伝わっている証拠でうまく打てたと評価できます。

逆に、打つ時に「重い」感覚や強い手応えを感じた場合は、うまく当たらずにエネルギーをロスしている可能性が高いと判断できます。

インパクトの手応えが軽く、バランスが保たれている時ほど、うまく打てていると評価できるので、その時のイメージを忘れないようにして練習を積みましょう。

また、体のリズムやバランスにも意識を向けてみましょう。良いショットを打てた時は、体の動きがスムーズで、リズムが良くタイミングも合っていることが多いです。逆に、ミスショットの時はリズムが崩れ、ボールとの同調感が低く、最終的にはバランスまで影響を及ぼします。リズムやバランスにも意識を向けて、体の状態を評価してみましょう。

感情を入れないことが理想

プレーの自己評価を行うとき、感情を極力排除することが理想です。ミスショットが出た瞬間に「失敗した」「なんで失敗したんだろう」などといった感情が湧き上がるのは当然ですが、その感情に引きずられすぎると、ボールの動きを正確に観察し評価できなくなります。そうなると、うまく打てたこともあったはずなのに、「全然うまく打てない」「できているところがない」など、否定的な自己評価になってしまうことが多いです。

ミスショットというのは決して悪いものではなく、正しく観察できれば次に活かせる貴重な情報となります。ミスショットに一喜一憂せず、どうしてその結果になったのかを冷静に見て、次に切り替えられるように習慣づけましょう。

感情が動くこともありますが、「ただ見る」「ただ観察する」という姿勢が大切です。

まずは強度を下げた練習で観察してみよう

ボールの結果、自身の感覚、体の状態などに意識を向けるということは、最初は難しいかもしれません。

プレーの自己評価が正しくできるようになるために、まずは練習の強度を少し下げてみることも有効です。

難しすぎる練習や状況では、ミスが多くなりすぎて冷静に自分のプレーを観察できなくなります。難易度を適度に下げることで自己の観察に集中しやすくなり、感覚や体の状態、ボールの結果などに目を向ける余裕が生まれます。

リラックスしながらも集中できる強度で練習を行い、観察力を養えると良いと思います。

まとめ

自身のプレーについて評価でき、正しく振り返ることができるとテニスはもっと早く上達します。プレー中に感情が動くのもテニスの楽しさではありますが、それによって自身のプレーを冷静に評価できないなら勿体ないです。起こった感情はひとまず置いておき、流されずにボールの結果や自分の体の動きについて冷静に観察する力を身につけることで、プレーを正しく自己評価し、できていることや課題を自分で見つけることができるとテニスの技術は確実に向上します。

少しずつでも、自分のプレーを振り返る習慣をつけていきましょう。書き留めておくことも良いかもしれません。

もし、うまくいかない場合はコーチがお手伝いして自己評価ができるようにします。

プライベートレッスンを活用するのもおすすめです。

TMCFのプライベートレッスン⬇️

その他のイベントはこちらから


ふっしー

伏見 大輔(ふしみ だいすけ)/TMCF代表/フリーランスのテニスコーチ/東京都板橋区を中心に都内でプライベートレッスン・初級者向けレッスンを開催/テニススクールにて業務委託でレッスン/テニスコーチ歴は17年(2022年現在)/7ヶ所のテニススクールにて指導経験あり

footer .pull-right {display:none;}
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。