テニスの初級者が一つ上の段階へ進むためには、ボールへの集中力とフォームのバランスが重要です。本記事では、私のレッスンでの具体的な体験をもとに、効果的な上達法を紹介します。

ボールへの注意が上達のカギ

初級者の段階では、ある程度ボールをラケットに当てられるようになってきますが、タイミングや安定感に課題が残ることがあります。私のレッスンでは、まず「ボールの回転やバウンド」に注意を向けてもらうことを重視しています。ある生徒さんは、ボールにしっかり当てられないことに悩んでいましたが、回転や軌道に注目させることで、ボールを捉えるタイミングが改善されました。初級者には、ラケットを振ることに意識を置くよりも、ボールの動きに集中することが一つ上の段階へ進む重要なポイントとなります。

内的注意と外的注意のバランスを取る

テニスの上達には、フォームとボールへの注意をどうバランス良く保つかが重要です。フォームに集中しすぎてしまうと、ボールへの意識が下がり、ミスが増えてしまいます。逆に、ボールだけに集中しすぎると、正しいフォームが身につかないままプレーが固定されてしまいます。私のレッスンでは、生徒の状態に応じてこのバランスを調整しています。例えば、ある生徒さんがフォームを意識しすぎて打てなくなった時、ボールへの注意に切り替えることでプレーがスムーズに戻りました。この内的注意(フォーム)と外的注意(ボール)のバランスをどう取るかが、初級者がさらなる成長を遂げるポイントです。

「回転を見る」「バウンドを見る」の具体的な効果

初級者にとって「ボールを見て!」というアドバイスだけでは、どう注意を向けるべきかが曖昧になることがあります。私のレッスンでは、より具体的に回転を見る、バウンドを見るという指示を出します。ある生徒さんは、ボールの回転を意識することで、ラケットの真ん中でしっかりボールを捉えるようになり、ショットの安定感が増しました。また、バウンドに注意を向けると、準備が早くなり、ボールとの距離感が取りやすくなります。初級者がタイミングを正確に掴み、安定したショットを打つためには、このような具体的な外的注意が効果を発揮します。

効率的なフォーム改善で力を抜く

フォームを改善することで、無駄な力を使わずに安定したショットを打てるようになります。ある生徒さんは、フォームを修正することで、以前よりも少ない力でボールを遠くに飛ばせるようになりました。フォーム改善のポイントは、動作のリズムとバランスを取りながら、自然な動きを体に覚えさせることです。力を抜いて打つことで、より柔軟にボールの変化に対応でき、長時間プレーしても疲れにくくなるというメリットがあります。

ラケットを使わない練習の効果

ラケットを使わない練習も、初級者の上達に大きな効果をもたらします。例えば、ボールの回転を見る練習をラケットを使わずに行うことで、ボールへの集中力が高まり、その後のショットの精度が向上します。また、ボールの後ろに素早く移動してキャッチする練習は、試合中のポジショニングやタイミングを改善するために有効です。この練習を通して、ボールに対して正確な位置に移動し、ラケットで正確に打つ技術が身につきます。


まとめ

私のレッスンでは、初級者が一つ上の段階に進むために必要な「ボールへの注意」と「フォーム改善」のバランスを取り、自然な動きを身につけるための指導を行っています。脳科学的なアプローチを取り入れながら、楽しくかつ確実に上達できる内容で、あなたのプレーを次のステージへと導きます。


ふっしー

伏見 大輔(ふしみ だいすけ)/TMCF代表/フリーランスのテニスコーチ/東京都板橋区を中心に都内でプライベートレッスン・初級者向けレッスンを開催/テニススクールにて業務委託でレッスン/テニスコーチ歴は17年(2022年現在)/7ヶ所のテニススクールにて指導経験あり

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