ここまでボールの軌道のイメージを「ボールの5要素」「時間感覚」という視点で見てきました。他にも打球の「放物線の頂点」や「バウンド後の軌道」もボールのイメージを持つ上で役立ちます。プランニングは具体的に持てるとコントロールする上での重要な手掛かりになります。今回は「放物線の頂点」と「バウンド後の軌道」について解説します。

目次

放物線の頂点

テニスはボールがネットを越えて相手コートに落ちる必要があります。そのためネットより低いところから打ち出されたボールの軌道は直線ではなく放物線を描きます。その放物線の頂点の位置がコート上のどの辺りかということも、ボールの軌道をイメージする上での要素の一つです。

放物線の頂点が自分側になるほどボールの落下地点も手前になります。放物線の頂点が相手側になるほど落下地点も奥になります。この様にボールの深さをコントロールする上での重要な手掛かりとなります。

打ったボールが飛びすぎてしまいコートに収まらない方は、自分の打ったボールの放物線の頂点がどの辺りになっているかを観察してみてください。

バウンド後の軌道

テニスは2バウンドする前までにボールを返球する必要があります。そのためボールを落とす場所だけではなく、2バウンドする場所も重要になってきます。

ボールは深く打てるといいといわれることがありますが、1バウンド目の位置が深くてもボールの勢いがないと2バウンド目の位置はそれほど奥にはなりません。1バウンド目の位置が浅かったとしても、勢いがあってスピンもしっかり掛かっているボールであれば2バウンド目の位置がより深くなります。

相手が1バウンドで打つ場合、2バウンド目の位置が深くなることで相手をコートの後ろに下げさせることができ、相手から攻められることを防げたり、相手から甘いボールを引き出せてゲームを優位に進めていきやすくなります。

また相手を動かしたいと思った時も、自分が打ったボールが2バウンドする辺りに相手は移動していくので、落下地点だけでなく2バウンド目の位置がどこにくるかが重要です。

まとめ

今回はボールの放物線の頂点とバウンド後の軌道について解説しました。

様々な視点でボールを見ることでボールの軌道のイメージをより具体的にすることで、ボールをコントロールするための手掛かりになります。

まずは自分の打ったボールがどうなっているかを観察するところからところからはじめてみましょう。


ふっしー

伏見 大輔(ふしみ だいすけ)/TMCF代表/フリーランスのテニスコーチ/東京都板橋区を中心に都内でプライベートレッスン・初級者向けレッスンを開催/テニススクールにて業務委託でレッスン/テニスコーチ歴は17年(2022年現在)/7ヶ所のテニススクールにて指導経験あり

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