フットワークには5要素があるといいます。
- ポジショニング
- 判断力・予測力
- アプローチ(身体の移動)
- プレースメント(ボールと身体の距離感)
- リカバリー
今回はポジショニングについて考えていきたいと思います。
目次
ポジショニング
ポジショニングには「待機位置」という要素と「準備」という要素があります。
それぞれ考えていきます。
待機位置
待機位置とは、相手が打ってくるのに対して自分がコートのどこで待つかということです。
要素としては「左右」と「前後」で考えるられます。
待機位置(左右)
左右のポジショニングは相手の返球範囲によって決まります。
返球範囲は、相手がこちらのコート上で打ってくる可能性のある場所のことです。
この時の注意としては全てを守ろうとしないこと。
例えばクロスのロングラリーで考えると、サイドランのネットから1メートルのところにはまずボールは来ないでしょう。
そのようなほとんど来る可能性のないような場所は範囲からはずし、来る確率が高い場所をしっかり守っていきます。
そしてこの返球範囲は状況や相手の得意、不得意などの特徴によっても変わっていきます。
なのでベースを押さえつつ、必要に応じて変えられる状態が理想です。
待機位置(前後)
前後のポジショニングは自分の状況が「有利」であるか「不利」であるかによって決まります。
状況的に有利なときほど相手の時間を奪いたいです。
時間を奪うためにはできるだけ相手との距離も短くしたいので前にポジションを取ります。
逆に不利なときは、自分の戻る時間、体勢を整える時間を作りたいです。
そのためにはポジションを後ろに下げることで相手との距離ができ、ボールが到達するまでの時間が確保できます。
この様に状況に応じて左右、前後のポジションは決まっていきます。
このことが頭に入っていれば、あとは状況判断ができればポジショニングは自動的にわかってきます。
準備
準備は「レディーポジション」や「スプリットステップ」がこれにあたります。
ポイントとしては「常に動いている状態でいる」と「相手が打つときにはニュートラルな状態でいる」ことです。
常に動いている状態でいる
止まっている状態から動き出すのはエネルギーが必要なため咄嗟な反応ができません。
なので素早く動き出すためには動いている状態をキープすることが重要になってきます。
自分のボールが相手コートにつくまでの間にポジションに戻れたら、足を小刻みに動かしながら待ちます。
このときに重要なのは「ボールに注意を向けながらリズムを取る」こと。
例えば自分の打ったボールが狙いとズレると「あぁ〜やっちゃった・・・」というように、結果に注意が向いてしまいます。
結果に注意が向いているときはだいたい足が止まってボールを眺めてしまっています。
そんな状態で相手のボールを迎えるので、準備が十分にできず、反応も遅れてしまい、ミスにつながっていきます。
自分が打ったらすぐに次のボールに注意を向けておくこと。
結果に囚われすぎず、素早く気持ちを切り換えられる様に訓練することでよい準備につながっていきます。
相手が打つときにはニュートラルな状態でいる
相手が打つ瞬間にはスプリットステップをします。
そうすることで次にボールがどこに来ても動ける状態になります。
この時の条件としては、「相手が打つ前にボールに注意が向いていること」そして「相手が打つ前に待機位置に戻っていること」です。
上記にもあるように、ミスショットをするとどうしても結果に意識が向いてしまいます。
その状態が相手が打つ時まで続いてしまうと、相手が打つ瞬間に素早く反応することができず、どんどん追い込まれていきます。
ミスショットをしてしまっても、自分のボールがバウンドする前までには気持ちを切り換えボールに注意が向けられると良いです。
ボールに注意が向くことで、相手の様々な打球に対して反応する事が出来ます。
同様に動かされてポジションを戻るのも、できれば自分のボールが相手コートにバウンドする前に済ませておきたいです。
なぜならば、バウンドしてから相手がインパクトするときには、止まってボールを見れている状態で、尚かつスプリットステップをしたいからです。
まとめ
今回はフットワークの5要素の中でもポジショニングについて考えてみました。
待機位置はボールに注意が向けて練習していくことで、判断ができる様になってきます。
準備動作や素早い反応も、ボールに注意が向いていることで磨かれていきます。
ポジショニングのポイントを押さえつつ、コート上ではいかにボールに注意が向けられるかがポイントとなります。
次回は「判断力・予測力」について考えていきます。
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