テニスにおいて自分の意思で自由に動けるタイミングは「自分の打ったボールが相手コートにバウンドするまで」です。
この時間を有効に使えるかが、試合においては打つ事以上に重要です。
具体的に説明します。
まずテニスは自分と相手とボールを交互に打ち合うスポーツです。
なので大きく分けると
- 相手が打ったボールが自分に向かって来る時
- 自分の打ったボールが相手に向かって行く時
この二つに分けられます。
さらに細かく分けると
- 相手が打ったボールが自分に向かって来る時
には、
「相手が打ったボールが自分のコートにバウンドするまで」
と、
「バウンドしてから自分が打つまで」
に分けられます。
ボールが向かって来ている時には、ボールに対応して動くしかないので、自分の動きはボールによって決められます。
- 自分の打ったボールが相手に向かって行く時
には、
「自分が打ってから相手コートにバウンドするまで」
と、
「相手コートにバウンドしてから相手が打つまで」
に分けられます。
バウンドしてから相手が打つまでの時間は、相手の打球に備えてその場に留まっていないといけないので、そこまで自由には動けません。
なので唯一、自由に動けるタイミングは
「自分の打ったボールが相手コートにバウンドするまで」となります。
この時間の役割としては、
- 打球後の構え直し
- 動かされたら戻る
- 崩されたら体勢を立て直す
- 甘いボールを打ってしまったらポジションを下げる
- 良いショットが行ったらポジションを前に取る
- アプローチを打ってネットを取る
- ポジションを移して相手にプレッシャーを掛ける
といったように、戦略的にかなり重要な役割があります。
しかし、レッスンをしていると、この時間にただボールを眺めて止まってしまっている人がほとんどです。
その様な人には打った後にすべき事を説明するのと、プレーヤーの後ろに立って、打った直後に声を掛けて次の動きを促します。
外から声が掛かる事ですぐに意識が切り替わり、次の行動に移る事ができます。
試合が上手いプレーヤーほど、打った後のポジショニングを適切に移して、次の状況に対応しやすくしています。
自由に動けるタイミングは自分が打ってからボールが着地するまで。この時間を有効に使っていきましょう!
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